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トラック・バス用タイヤの基礎知識
再生タイヤマーク・最大積載量・構造

トラック・バス用タイヤを選ぶために把握しておきたい基礎知識をまとめました。
トラック・バス用タイヤの再生タイヤマークや構造・トレッドパターンから、トラックの最大積載量や軸に関する知識まで、幅広く解説します。
最適なタイヤ選びに、ぜひお役立てください。

トラック・バス用タイヤの再生タイヤマーク

トラック・バス用タイヤには、再生タイヤを活用できます。ここでは再生タイヤの基礎知識や、再生タイヤマークについて解説します。

(1)再生タイヤ(リトレッドタイヤ)とは

再生タイヤとは、摩耗しているタイヤのトレッドを新しいトレッドに交換し、リユースしたタイヤのことです。リトレッドタイヤとも呼ばれます。
再生タイヤ(リトレッドタイヤ)の主なメリットは以下の通りです。

  • コストパフォーマンスに優れており、新しいタイヤを購入するよりもコストを抑えられる
  • 廃タイヤの削減と資源の有効活用につながり、環境保護に貢献できる


ミシュランタイヤのリトレッドタイヤであれば、走行距離をさらに伸ばし、タイヤを長持ちさせることが可能です。

関連ページ:リトレッドタイヤとは?メリットを知りタイヤの再利用で資源を有効活用しよう

(2)再生タイヤマークについて

再生タイヤ(リトレッドタイヤ)には、製造者や規制機関によって再生されたことを示す再生マークやラベルが付いていることがあります。
お手元のトラック・バス用タイヤが再生タイヤ(リトレッドタイヤ)かどうか見分ける方法のひとつに、「再生タイヤマーク」の確認が挙げられます。
タイヤのショルダー部分に「RETREAD」や「RECAP」などの表示が刻印されている場合、リトレッドタイヤである可能性が高いでしょう。独自のアルファベット表記を記載しているタイヤメーカーもあります。

トラック・バス用タイヤの構造タイプ

ひとくちにトラック・バス用タイヤといっても、その構造はさまざまです。
トラック・バス用タイヤの代表的な構造タイプは、以下のとおりです。

  • ラジアルタイヤ
  • バイアスタイヤ
  • チューブレスタイヤ
  • チューブタイヤ

 

(1)ラジアルタイヤ

ミシュランラジアルタイヤの構造説明図

ミシュランラジアルタイヤの構造説明図

ラジアルタイヤとは、タイヤの内部にカーカス(タイヤの骨組み)を構成するコードを放射状(ラジアル)に配置し、ベルト(補強帯)で締め付けた構造のタイヤのことです。
ラジアルタイヤの主なメリットは、以下のとおりです。

  • 操縦性・走行安定性が高い
  • 耐摩耗性がよい
  • 転がり抵抗が少なく、燃費に優れている
  • スリップが少なく、けん引力が強い


ラジアル構造のタイヤは、近年トラック用タイヤとして広く用いられています。
ミシュランタイヤでも、ラジアル構造のさまざまなトラック・バス用タイヤを取り扱っております。

関連ページ:トラック用タイヤ
関連ページ:バス用タイヤ

(2)バイアスタイヤ

バイアスタイヤの構造説明図

バイアスタイヤの構造説明図

バイアスタイヤとは、タイヤの骨組みとなるカーカスを斜めに配置し、ねじれ防止のために逆方向にもカーカスを重ねて交差させたような構造のタイヤのことです。
バイアスタイヤには、主に以下のようなメリットがあります。

  • 低速走行でも乗り心地が良い
  • 高荷重に耐えられる
  • 衝撃が緩和されやすい

 

(3)チューブレスタイヤ

チューブレスタイヤとは、タイヤ内部にチューブがない構造のタイヤのことです。
インナーライナーと呼ばれる特殊ゴムシートを貼り付け、ビード部にも空気漏れを防ぐ材料を使用することによって、空気を抜けにくくしています。
チューブレスタイヤの主なメリットは、以下のとおりです。

  • ブレーキドラムの放熱性が高い
  • パンクをしても急速に空気が抜けにくい

 

(4)チューブタイヤ

チューブタイヤとは、タイヤ内部にチューブをもつ構造のタイヤのことです。内蔵したチューブに空気を充てんして使用します。
チューブタイヤの主なメリットは、以下のとおりです。

  • タイヤやホイールが破損しても走行可能
  • 空気圧を下げれば悪路での走行が可能


トラック・バス用タイヤの構造タイプを理解することで、運用条件に合ったタイヤを選ぶことが可能です。適切な選択が、安全性とコストパフォーマンスの向上につながります。

トラック・バス用タイヤのトレッドパターン

X® MULTI™ GRIP Z / Dのブロック型パターンのイメージ

X® MULTI™ GRIP Z / Dのブロック型パターンのイメージ

トレッドパターンとは、タイヤの接地部に刻まれた溝の模様のことです。トレッドパターンには、路面でメカニカルグリップ力を維持する役割があり、ハイドロプレーニング防止につながる排水効果も期待できます。

代表的なトレッドパターンは、以下の4種類です。

  1. リブ型パターン
  2. ラグ型パターン
  3. リブラグ型パターン
  4. ブロック型パターン


この4種類をベースに、用途に応じて組み合わせたさまざまなトレッドパターンのトラックタイヤが活用されています。

(1)リブ型パターン

リブ型パターンのイメージイラスト

リブ型パターンのイメージイラスト

リブ型パターンは、ビードに対してタイヤ溝が縦に平行(またはジグザグ)になっているデザインのトレッドパターンです。
通常は操舵軸や遊輪(トレーラー・引き摺り、台車などの駆動しない車輪)に使用される一方、大きな駆動力を必要としない場合は駆動軸に用いられることもあります。
リブ型パターンの特長は、以下のとおりです。

  • 操縦性・安定性がよい
  • タイヤの転がり抵抗が少ない
  • タイヤ音が小さい

 

(2)ラグ型パターン

ラグ型パターンのイメージイラスト

ラグ型パターンのイメージイラスト

ラグ型パターンは、タイヤの周方向に対してタイヤ溝がほぼ直角になっているデザインのトレッドパターンです。
以下のような特長があります。

駆動力・制動力に優れている
非舗装路でのけん引力が高い

(3)リブラグ型パターン

リブラグ型パターンのイメージイラスト

リブラグ型パターンのイメージイラスト

リブラグ型パターンは、リブ型とラグ型をあわせたデザインのトレッドパターンです。
操縦性と駆動力のバランスが良い、多様な路面条件で使用可能といった、リブ型とラグ型両方の特長をあわせもっています。

(4)ブロック型パターン

ブロック型パターンのイメージイラスト

ブロック型パターンのイメージイラスト

ブロック型パターンは、独立したブロック(塊)で形成したデザインのトレッドパターンです。
以下のような特長があるため、冬用タイヤ・オフロード用タイヤなどに採用されている傾向があります。

  • 駆動力・制動力に優れている
  • 雪上や泥ねい路でのグリップ性能に優れている

 

(5)ミシュランタイヤのトレッドパターン

  • 操舵軸に装着するタイヤは、トレッドパターン「F」または「Z」のみを使用してください。
    これらのトレッドパターンは、自動車の操舵軸に課せられる、荷重能力、動的荷重伝達による挙動、路面との接触、車軸のジオメトリー、高走行距離などの特有のストレスやひずみに対処するために設計・製造されています。 トレッドパターン「Z」であったとしても操舵軸には、MICHELIN のリトレッドタイヤは装着しないでください。
     
  • 駆動軸に装着するタイヤは、トレッドパターン「D」または「Z」のみを使用してください。
    トレッドパターン「D」は、エンジンとブレーキトルクの伝達、複輪タイヤ、道路走行セットアップ全体の中で最も高い車軸荷重などの、駆動軸にかかる特有のストレスやひずみに対応するように設計されています。
     
  • トレッドパターン「Z」のタイヤは駆動軸に装着できますが、この車軸にかかるストレスを考えると、「D」パターンを装着した方が性能のバランスが良くなります。 用途によっては、「Z」パターンを駆動軸に使用することで、例えば、市街地で、優れた性能を発揮することもあります。
     
  • トレーラーの車軸に装着するタイヤは、トレッドパターン「T」または「Z」のみを使用してください。
    これらのパターンは、静的および動的荷重、路面との接触、高走行距離など、トレーラー軸特有のストレスに対応するように設計されています。
    トレッドパターン「T」のタイヤは、牽引車(トレーラーやセミトレーラー)に適した荷重指数(ロードインデックス)と速度記号(スピードレンジ)を示しています。 トレッドパターン「Z」のタイヤを装着する場合は、ロードインデックスとスピードレンジが車両の仕様に合っていることを確認してください。
    欧州にてトレッドパターン「T」のミシュランタイヤには、ETRTOによって標準化された「FRT」(フリー・ローリング・タイヤ)マークが表示されています。 従って、トレッドパターン「T」を操舵軸や駆動軸に使用しないでください。
     
  • FRTマーク
    「FRT」(フリー・ローリング・タイヤ)という用語は、ECE規則54の3.1.15項で定義されています。
    「FRT」の刻印は、トレーラー軸(操舵軸と駆動軸以外の自動車の車軸)専用に設計されたタイヤに関するものです。 この規制は、欧州で使用されるすべての新品タイヤに適用されます。つまり、FRTとマークされたタイヤは、トレーラー軸に装着することのみが認可され、他の車軸には装着しないでください。 ミシュランは再生タイヤにもFRTマークを付けています。 ミシュランは、推奨に反するタイヤの使用によって生じたいかなる損害や傷害に対しても責任を負いません。

トラック用タイヤに関連するよくある質問

トラック用タイヤに関連する、よくある質問とその回答を以下にまとめました。トラックの運用に関する基本的な知識やタイヤ選びのポイントを解説します。

(1)トラックの最大積載量について教えてください。

トラックにおける最大積載量とは、車両が輸送可能な荷物や貨物の最大重量のことです。積載量は、車両本体の重量を含めたタイヤや車軸の耐荷重性能によって影響を受けます。

トラック用タイヤの軽量化による積載量の拡大を目指す場合、一軸あたりの軽量化を実現したミシュランタイヤのX Oneシリーズをご検討ください。

関連ページ:MICHELIN X ONE LINE GRIP D
関連ページ:MICHELIN X ONE MULTI ENERGY™ T
関連ページ:MICHELIN X ONE XZY3

(2)トラックの軸について教えてください。

トラックの「軸」とは、車両を横から見たときのタイヤが接続されている車軸のことを指します。一般的な大型トラックには、以下の軸構成があります。

【3軸車】
4軸車と比べて大きいタイヤが使われます。

  • 前輪1軸・後輪2軸:標準的な大型トラックに使われるタイプで、「3軸高床」タイプとも呼ばれる
  • 前輪2軸・後輪1軸:長距離輸送や高速幹線輸送に適しており、大手物流会社で広く使われているタイプ


【4軸車】
3軸車よりもタイヤが小さく、荷台の高さが低いため、大量輸送に向いています。
前輪2軸が操舵軸、後輪2軸が駆動軸となるタイプが一般的です。

その他のご質問は、以下よりお問い合わせください。
関連ページ:お問い合わせ

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