
農業用タイヤの保管
農業用タイヤの正しい保管方法
要約 :
農業用タイヤの取り扱い方法
農業用タイヤの正しい保管方法と、注意点について解説します。
農業用タイヤの正しい保管方法
農業用タイヤを保管する前に、水を吹きかけてタイヤを掃除しましょう。農業用タイヤが汚れている場合、時間の経過とともにゴムが劣化する可能性があります。
ゴムの早期劣化を防ぐため、農業用タイヤは直射日光を避け、清潔で乾燥した風通しの良い場所に保管することが大切です。
また、以下のものからタイヤを遠ざけて保管しましょう。
- オゾン発生源(電動機、変圧器、アーク溶接機など)
- ゴムの性質を変化させる可能性のある化学物質、溶剤、炭化水素
- ゴムを貫通する可能性のあるもの(尖った金属物など)
- 炎や高温の箇所
農業用タイヤの取り扱いに関する注意点
- リムなしの農業用タイヤや、組み立て済の車両外ホイールは、地面に直接・長期間置かないでください。例えば、木製の板やプラスチックシートの上に置き、湿度の差が生じないようにしましょう。
- 農業用タイヤがリムに装着されている場合は、「積み重ねる」または「垂直」に保管できます。垂直にして保管する場合は、農業用タイヤが潰れて変形してしまわないように、タイヤに圧力をかけておきましょう。

AGタイヤクリーニング
冬期に農業用タイヤを長期保管するポイント
冬期など農業機械の非稼働期間にタイヤを保管する場合も、通常の保管方法と同じように直射日光を避け、乾燥した風通しの良い場所を選びましょう。以下を避けて保管する点も同様です。
装着されたままの農業用タイヤが潰れないようにするために、以下の点にも注意するとよいでしょう。
- 取り外し可能な部品を外すなど、できる限り農業用機械の重量を軽くしておく
- 推奨されるタイヤ空気圧より約50kPa高い状態にしておく
冬期の長期保管を経てタイヤを使用する場合、接地面の一部が平らになる「フラットスポット」現象が起こることがあります。フラットスポット現象を最小限に抑えるためには、1ヶ月に1回、農業用機械を移動させてタイヤを1/4回転させることがポイントです。
長期保管した農業用タイヤの再使用
農業用タイヤの保管期間が終了したら、必要なパフォーマンスを発揮できるように、タイヤの空気圧を適正な値に戻すことが重要です。農業用タイヤの適正空気圧は、ミシュランタイヤの空気圧表を参照してください。
「トラクタータイヤの適正空気圧とは?」の記事も、ぜひご覧ください。

農作業用タイヤに空気を入れる
タイヤの空気圧不足に注意 :
- 空気圧不足はケーシングの過度な変形を引き起こし、タイヤの寿命を縮めます。
- 一方、空気圧が高すぎると、地面との接地面積が小さくなり、グリップ力が失われ、衝撃や切り傷につながります。
- 荷重が当社の空気圧/荷重表に示されている値よりも低い場合は、タイヤのデータシートに示されている最小圧力よりも低い空気圧にしないでください。
- 空気圧調整は、走行前のタイヤが冷えている状態で行いましょう。タイヤに空気を充填する作業を行う際は、破裂の危険を避けるためタイヤを安全囲いに入れるなどの安全措置を施してください。
コンバインの再稼働
収穫の時期になると、数ヶ月間稼働させていなかったコンバインを再稼働させる必要があります。タイヤを適切に準備する方法については、「ニーズに合わせたコンバインハーベスタータイヤの適合方法」の記事をご覧ください。
その他の役立つヘルプとアドバイスページ:
トラクタータイヤのバラスト? 調整に関連したよくある質問