トラクタータイヤの適切なメンテナンスを行うには

トラクタータイヤの適切なメンテナンスを行うには

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トラクタータイヤの適切なメンテナンス方法


トラクタータイヤのメンテナンスは、安全な作業環境を保つだけでなく、タイヤの寿命を延ばし、不要なコストを防ぐうえでも欠かせません。

この記事では、トラクタータイヤを良好な状態に保つための基本的なメンテナンス方法を、ミシュランタイヤが解説します。

農業用車両のタイヤに関するさまざまなガイドは、以下からご確認いただけます。

予防メンテナンスでトラクタータイヤのトラブルを防止

日々の簡単な予防メンテナンスを実施することで、トラクターの突然の稼働停止といったトラブルの防止につながります。

トラクタータイヤの定期的なチェックとメンテナンスによって、早期交換が必要となる前に摩耗を防ぎ、タイヤ寿命を延ばすことが可能です。

トラクタータイヤメンテナンスのポイント1:空気圧を定期的に点検する

トラクタータイヤのメンテナンスにおける1つめのポイントは、定期的なタイヤの空気圧チェックです。

トラクタータイヤの空気圧は、適切な機能と長寿命を維持するために重要な要素の1つです。校正済みの空気圧ゲージやCTIS(セントラルタイヤインフレーションシステム)を使用して、定期的にタイヤ空気圧を確認しましょう。 

タイヤ空気圧は農業機械の積載荷重や走行速度に応じて最適化する必要があります。トラクタータイヤの最適な空気圧がわからない場合は、ミシュランタイヤが提供する農業用車両の空気圧計算ツール「MICHELIN Agropressure」や、トラクタータイヤの適正空気圧に関する記事を参考にしてください。

定期的にタイヤ空気圧を点検する

定期的にタイヤ空気圧を点検する

(1)いつトラクタータイヤの空気圧を確認すべき?

タイヤの種類に関係なく、時間の経過とともに自然に空気が抜けていきます。そのため、同じ農業機械を使い続ける場合でも、月に1回はタイヤ空気圧を確認することをおすすめします。異なる作業機を取り付けた場合は、その都度空気圧を調整しましょう。

また、タイヤに水を注入してバラスト化している場合、空気の占める割合が少なくなるため、空気圧の変動が大きくなります。そのため、空気圧をより頻繁にチェックすることが重要です。

空気圧が不足した状態で作業を続けると、タイヤに過剰な負荷がかかり、構造の劣化や早期摩耗を招く恐れがあります。結果としてタイヤの早期交換が必要になり、コスト増加につながるため注意が必要です。

トラクタータイヤメンテナンスのポイント2:トラクタータイヤを定期的に点検する

農業用車両のメンテナンスは、タイヤの状態を確認する良い機会です。

空気圧のチェックを行う前に、トラクタータイヤ全体にひび割れ・膨らみ・切り傷などの異常がないか、目視で点検しましょう。このような定期的な確認により、重大なトラブルに発展する前に異常を早期発見して迅速に修理を済ませることで、高額なコストを回避できる可能性があります。

トラクタータイヤに不自然な変形や損傷が見られた場合、自己判断せず、タイヤ販売店などのプロに相談することをおすすめします。

トラクタータイヤを定期的に点検する

トラクタータイヤを定期的に点検する

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(1)トラクタータイヤに偏摩耗が見られる場合

トラクタータイヤの片側だけが極端に摩耗している場合、車両のアライメント(整列状態)に問題がある可能性があります。放置すると摩耗が急速に進行し、タイヤ寿命が短くなるため、できるだけ早めに農業用タイヤの専門家による診断を受けてください。

場合によっては、左右のタイヤを入れ替えることで摩耗を均等にし、タイヤ寿命を延ばす工夫も可能です。

詳しくは、農業用タイヤの偏摩耗に関する記事をご参照ください。

トラクタータイヤメンテナンスのポイント3:農地での作業後はタイヤを清掃する

トラクタータイヤの「清掃」は、単に泥を落とすことではありません。タイヤに悪影響を与える可能性のある物質(草汁、農薬、化学肥料の成分など)を取り除くことが目的です。

農地での作業後にホースで軽く水洗いを行うだけでも、トラクタータイヤの劣化を防ぎ、寿命を延ばすうえで有効です。このような簡単なメンテナンス習慣が、トラクタータイヤを長く良好な状態で使い続ける第一歩となります。

トラクタータイヤの保管と冬季対策の注意点

トラクタータイヤや交換用タイヤを長期間保管する際は、タイヤの変形や劣化を防ぐための環境管理が重要です。

直射日光を避け、換気の良い乾燥した場所に保管し、以下から遠ざけてください。

  • 熱源(ストーブ、溶接機など)

  • オゾン発生源(電動モーター、電気トランスなど)

  • ゴムを変質させる可能性のある化学物質(溶剤、炭化水素)

  • 鋭利な金属片や工具類


また、コンバインなどの農業機械を冬の間に保管する場合、タイヤは時間の経過とともに空気が自然に抜けていきます。そのため、保管前に空気圧をやや高めに設定しておくと、タイヤの潰れや変形を防ぎやすくなります。

まとめ

ここまでご紹介したように、トラクタータイヤのトラブルを未然に防ぎ、タイヤの寿命を延ばすためには、簡単かつ定期的なメンテナンスが欠かせません。

その中でも、タイヤの空気圧管理は特に重要です。農地での作業時にタイヤ本来の性能を十分に発揮するためには、作業条件や荷重に応じてタイヤ空気圧を適切に調整する必要があります。

タイヤ空気圧の確認・調整には、ミシュランタイヤが提供するツール「MICHELIN Agropressure」が役立ちます。

MICHELIN Agropressureでタイヤの適正空気圧を確認する 

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