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トラック・バス用タイヤ
長期保管する車両のトラック・バス用タイヤは、適切に管理する必要があります。
長期非稼働車両におけるタイヤの保管方法や空気圧管理、再稼働に向けたタイヤの点検方法・注意点などを解説します。
長期保管車両におけるタイヤ管理のポイント
トラックやバスなどの車両を長期保管する場合、タイヤ管理にも注意が必要です。タイヤの劣化を防ぎ、再稼働時の安全性を確保するためのポイントや空気圧管理、注意点を紹介します。
(1)長期保管車両のタイヤ管理方法
長期間エンジンをかけずに保管されたトラックやバスのタイヤは、静的な圧力による偏摩耗や劣化が進む可能性があります。
長期にわたって車両を稼働しない場合でも、タイヤにかかる圧力を均等にするため、定期的に車両を動かすことが推奨されます。
車両を動かす前に、必ず空気漏れによるタイヤ空気圧の低下がないことを確認してください。
(2)長期保管車両タイヤの空気圧管理
長期保管車両のトラック・バス用タイヤも定期的に空気圧を点検し、適切な空気圧を維持しましょう。
タイヤ空気圧は、温度変化の影響を受けます。たとえば、気温が下がると空気の体積が収縮するため、空気圧が低下します。一方、気温が上がればタイヤの空気圧も上昇します。そのため、温度変化も考慮した適切な空気圧管理が求められます。
トラック・バス用タイヤの適正空気圧に関する詳細は、以下のページをご確認ください。
(3)タイヤ保管の注意点
車両の長期保管にともない、トラック・バス用タイヤを保管する必要があるときの注意点も把握しておきましょう。
タイヤを保管する際は、以下を避けることが大切です。
- 直射日光
- 雨や水
- 油類
- ストーブ類の熱源および電気火花の出る装置に近い場所
屋根のある、通気性のよい場所に保管しましょう。
長期保管車両の再稼働に向けた
トラック・バス用タイヤの点検方法・注意点
長期間稼働していなかったトラックやバスを再稼働させる際は、車両に装着されているすべてのタイヤ(スペアタイヤ含む)において、タイヤの空気圧などの点検を実施する必要があります。
(1)タイヤ空気圧の点検
長期保管車両を再稼働させる場合は、事前にすべてのタイヤ(スペアタイヤを含む)の空気圧を確認しましょう。タイヤメーカーの推奨値になるように、空気圧を調整してください。
長期保管車両の再稼働に向けたタイヤ空気圧点検のポイントは、以下のとおりです。
- 空気圧点検時、内圧が100kpa(1.0bar)まで低下している場合は、タイヤ外観上の損傷がないかを確認してください。外観上の損傷が見つからない場合は、適切な方法にて推奨空気圧まで空気を充填してください。
- 内圧が100kpa (1.0bar)以下の場合は、タイヤを取り外し、タイヤの内部のインナーライナーに周方向のシワがないかを確認してください。
- 複輪タイヤが装着されている場合、それらも取り外して検査する必要があります。
- 作業の際は、バルブキャップについても適切に装着されているかを確認してください。
(2)長期経過タイヤの注意点
長期経過したトラック・バス用タイヤは、経年劣化によるリスクが伴います。対応については以下が推奨されています。
- 使用開始から5年経過したタイヤ:継続使用に適しているかどうか、タイヤ販売店等での点検を受ける
- 製造から10年経過したタイヤ(スペアタイヤを含む):新しいタイヤに交換する
さまざまな材料でつくられたゴム製品であるタイヤは、ゴムの特性の経時変化にともなって特性が変化します。「規定以上の溝深さを維持している」など外観上は使用可能のように見えたとしても、実際には使用に適さない状態になっている恐れがあるため、注意が必要です。
また「使用開始から5年」「製造から10年」といった期間設定はあくまでも目安であり、環境や保管状況、使用方法によってタイヤの状況は異なります。
長期経過タイヤを使用する際は、プロによる点検を受け、必要に応じて新しいタイヤに交換しましょう。
ミシュランタイヤでは、耐久性に優れたトラック・バス用タイヤを幅広く取り揃えており、長期使用にも適しています。